<世界各地で、地球温暖化が原因と見られる異常気象が続くなか、ヨーロッパを中心にエンジン車の販売を近い将来禁止する動きが出てきている。一方、ポストエンジン車として登場、普及しはじめたEV(電気自動車)にもさまざまな課題があった。世界にさきがけて日産リーフという量産EVを世に出した日産自動車は、EVの課題解決でも先頭を走っている> ヨーロッパから広がる「EVシフト」の波 2020年2月、英国のジョンソン首相は、2035年までにガソリン車とディーゼル車の販売を禁止すると発表した。このエンジン車にはハイブリッド車も含まれ、販売できるのはEVと、水素から発電して電力で走るFCV(燃料電池電気自動車)だけという。時期こそ多少異なるものの、ドイツやフランス、北欧諸国も同様の発表を行っている。つまり、自動車はもう一滴も石油を燃やさないという流れなのだ。 もちろん、日本の自動車産業も手をこまねいて見ているわ