クルマ界は栄枯盛衰、かつて一世を風靡したモデルが、流行の浮き沈みに飲まれて生産終了の憂き目に遭うシーンを何度も目にしてきた。売れるクルマがあれば、売れなくなるクルマもある。当たり前の話ではあるが、切ない話でもある。 ではトヨタのプリウスはどうか。世界初の量産ハイブリッド車であり、いまのハイブリッド全盛時代の立役者ともいえる。一時期に比べると、めっきり話題にのぼることも少なくなった。 プリウスはまだ第一線で活躍しているのか。それとももうトップクラスで戦う力はないのか。販売前線に詳しい渡辺陽一郎氏に伺った。 文/渡辺陽一郎 写真/トヨタ 【画像ギャラリー】世界初量産HV 偉大なプリウスの歩んだ道のりを画像で辿る ■1997年初代プリウス誕生 2020年度(2020年4月から2021年3月)に日本国内で新車として売られた小型/普通乗用車の内、39%を電動車(ハイブリッド+プラグインハイブリッド+