モアレを利用してピッチの1000倍細かい計測を実現 和歌山大学発の4Dセンサーが開発・販売しているのは、物体の形状を高速・高精度で計測できる装置だ。同社代表の柾谷氏は、工学博士でもある。 特に4Dセンサーが強みとしているのは、カメラとソフトを組み合わせて、さまざまなモノの形状を計測するシステムだ。この計測する技術に、モアレの研究結果が活かされている。社名に冠した「4D」は、3Dに加えて時間軸を加えたもの。既存の手法よりも、格段に速く計測できるのが特徴だ。 同社が狙っている市場は3つ。電子部品のチェック市場と、材料・素材の試験市場、そしてインフラ構造物の計測市場となる。そのなかでも特に大きいのが、物体のひずみを簡易な形で計測できるソリューションだ。柾谷氏がまず紹介したのは、実際に企業で売れ始めている「4D Sensor for Material Test」。材料・素材の試験に使うもので、モノ