やっぱり人には“推し”が必要 ──1991年のデビューから30周年、おめでとうございます! ありがとうございます。すごいですね、生活の一部としてマンガを描いていたら30年も経っていました。 ──「久美子&真吾シリーズ」「紅茶王子」といったキャリア初期の作品をリアルタイムで読んでいたファンは感慨深いでしょうね。 一番思うのは、やっぱり30年ずっと読み続けてもらえているというありがたさです。読み支えてくれる読者さんたちがいてくれたからこそ、ちゃんと第一線で描き続けてこられたので、本当に本心から「読んでくださってありがとうございます」と感じています。30年ずっと追っているわけではないし、「恋するMOON DOG」(以下、「恋犬」)だけしか読んでない、という方でも私の作品を見つけてくれる方がたくさんいることが本当にありがたいです。 ──山田さんは現在、花ゆめAiの「恋犬」、マンガParkの「金色の