VR(仮想現実)の世界に迷い込み、巨人や小人(こびと)たちとダンスする──。筆者は令和元年初日の5月1日、世界各地で喝采を浴び日本初公開を迎えたVR作品「VR_I」を体験した。仕掛け人はスイスを拠点に活躍する振付家でダンサーでもあるジル・ジョバン氏。その模様をお伝えする。 向かった場所は、東京・青山にあるスパイラルガーデン。演目はコンテンポラリーダンスとなっているので、仮想世界でそれを踊るのかもしれない。ただし筆者はコンテンポラリーダンスがどんなものかよく知らない。 筆者は鑑賞者となるだけでなく、仮想世界で踊る。自分自身がVR作品の一部になる仕掛けだ。 ダンス経験がゼロの筆者でも楽しめるのか。期待と不安を感じながら待っていると、事前に詳しい説明が何もないまま順番が来た。筆者を含む、偶然居合わせた参加者が5人1組で中央の四角いスペースに導かれ、VRの装備を整える。 まず両方の手のひらと両足の
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