『耳をすませば』 近藤喜文監督/せつないほどピュアな憧れ・・・それは、現代の若者には罪悪かも | 旧館:物語三昧~できればより深く物語を楽しむために ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 耳をすませば 評価:★★★★★星5つマスターピース (僕的評価:★★★★★星5つ) ■素晴らしい音楽と空間の美しさ この作品のテーマは、音楽。 風景とあまりにマッチする音楽は素晴らしい。しかも、東京西の多摩地域の雰囲気をあまりに忠実に再現していて、怖いくらいだ。同じ日常のくすんだ風景が、宮崎駿監督の視点にかかれば、まったく同じでもこれほど美しく見えるのか・・・と、視点の切り替えの素晴らしさに感動する。 これは、もともとヨーロッパの都市が好きで、飛行機好きな彼が、坂の高低の視点の動きを、よく理解している天才アニメーターだから、できることだろう。見事だ。建築家のような視点だ。 もともとスタジオジブリは、