デジタル回路入門:3 of 3 デジタル回路入門3回目となる今回は、「順序回路」とその動作の要となるフリップフロップについて解説します。 前回学んだ「組み合わせ回路」は、現在、どのような信号が入力されているかにより、出力が1つに決まる回路でした。 言い換えると、過去の入力に現在の出力が左右されない回路、過去の入力状態を現在の出力に反映することができない回路とも言えるでしょう。 今回解説する「順序回路」は、「組み合わせ回路」ではできない、現在の入力に加えて、過去の入力により出力を決定する論理回路です。 「順序回路」が、過去の入力を現在の出力に反映させるために必要とするものは何でしょう。それは、私たち人間が、過去に基づいて行動するために要するもの・・・記憶です。この記憶の機能を実現するものをフリップフロップと呼びます。 フリップフロップは、構造と機能によってRS型、JK型、D型、T型といった種
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