線路の上を歩いていた。線路は右に左に歪んでいる。とても使われているようには見えない。おそらくは廃線なのだろう。 そんな線路の上を歩いていると、向こうの方からサリーを纏った女性が歩いて来るのが見えた。ふたりとも同じ線路の上を歩いていたから、一歩進む度にふたりの距離は縮まっていく。そうこうしているうちに、線路の上で向かい合わせに立つことになってしまった。どちらも譲る気配はなく、女性は頭上に籠を載せたまま静かに僕を見据えている。僕は根負けして線路の脇へと降りていったのだった。
![サリーと籠と女性 | 写真とエッセイ by awazo.com](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/1576ecefe1370669959032b7dbd886bbd8cc0701/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fawazo.com%2Fphoto%2F2014%2F8797C668_0021L1.jpg)
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く