バスは町外れに停まった。川沿いに歩き出すと、向こうの方に町の姿が見えてくる。この町はちょっと変わっていると聞いたので、バスに何時間も揺られてやって来たのだった。 山の斜面に軒を連ねている家々はみな繋がっていて、各家の屋根が歩道になっているのだ。乏しい土地を有効活用するためなのだろう。そのようになっている町は世界でも珍しいのではないだろうか。町に向かって歩いていると、否が応でも変わった構造の町を目にすることに期待が高まっていった。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く