サイバー攻撃 官民の協力で防御体制を築け(7月29日付・読売社説) インターネットの普及が急速に進む中、ネットを利用した犯罪が急増している。 今年の警察白書はこうした「サイバー犯罪」を特集した。 他人のパスワードを使った不正アクセスや、ネット上での違法な物品売買といった犯罪の検挙件数は、昨年1年間で6933件に上った。ネットに流れた児童ポルノ画像などの違法・有害情報も4万件を超えた。 いずれも過去最高に上り、サイバー空間が「犯罪空間」となっている実態を示す。捜査当局は警戒を強める必要がある。 白書によれば、他人のパスワードやクレジットカード情報を不正入手する「フィッシング」と呼ばれる手口が特に横行している。 実在する企業を装ってメールを送り、本物と酷似した偽サイトに誘導してカード情報などを入力させる。2万件ものデータを取得し、ネット取引で品物をだまし取っていた犯行グループもいた。 他人のデ