陳列棚から撤去され、書庫で管理されている湖西市の郷土資料映像のビデオテープ。予算や著作権などが絡み、簡単にダビングできないケースもある=2015年12月22日午後、湖西市立中央図書館 DVDやブルーレイなどに押され、姿を消しつつあるビデオテープ。静岡県内の自治体図書館では貸出件数の減少や劣化を受け、陳列棚から撤去する動きも出始めた。ただ、図書館が所蔵するビデオの中にはまちの変遷や消えゆく伝統文化を記録した貴重な資料映像も多く、安易に廃棄はできないのが実情。デジタル媒体にダビングしたくても、予算や著作権が複雑に絡むなど、難しい課題に直面している。 湖西市は2015年6月、公民館などを含む市内の図書館4施設が所蔵するビデオ2629巻の貸し出しを中止し、陳列棚から撤去した。原因は近年、劣化したテープが再生中にデッキに巻き付く故障が相次いだため。一般家庭にDVDなどが普及し、14年度のビデオ貸出