大晦日で2017年も終わろうとしている。 律儀に紅白歌合戦を、もしくはガキ使を、見て年越しそばを食べる。そして初詣へと向かう。 時代は移り変われど変わらぬ日本の毎年行事。 何も変わらない、いつもと変わらない、今日と明日の関係なはずなのに。12月31日と1月1日だけは特別。 螺旋階段を上がるように、西暦がひとつ増える。 また新たな365日が始まる。 人間が自然を作為的に切り取った定義。 この365日で技術はまた大きく飛躍するだろう。 われわれ人間はその使用に追いついているだろうか? 哲学も倫理も止まっている。何百年も止まっている。善き生の探求とは何だったのか? 歴史を振り返ることが、過去の偉人にゴマをすることが、われわれ哲学徒のすべきことなのか? 難語を並べて奇人以外を排除することが哲学の本分なのか? とうの昔にアリストテレスが言っている。 すべて実践してこそ意味が、価値があると。 技術はす