大学生の2.6人に1人が借りているとも言われる「奨学金」。経済支援を受けることで学業に専念できる人もいれば、返済に苦しみ自己破産を選ぶ人もいる。国の奨学金を返せず自己破産した人は過去5年で延べ1万5千人を超える、との報道も話題を呼んだ。今、奨学金についてどのように考えれば良いのだろうか。『今こそ「奨学金」の本当の話をしよう。』(ポプラ新書)を出版し、教育、福祉事業支援などを行う公益財団法人・日本財団に所属する作家、本山勝寛さんに話を聞いた。 本山勝寛(以下、本山):母親が早くに亡くなり、父親も私が高校時代に家をでたため、ほとんど収入がないような状態でした。野球部をやっていたのですが、金銭的にも経済的にも続けられなくなったので辞めました。 中学から新聞配達などはやっていたんですけど、本格的にバイトをはじめて、高1高2の時はほぼ毎日、学校帰ったらバイトするみたいな生活でした。それから、今の日本
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