なんで今頃ジョン・ヒューストンの「黄金」の話なんだ?というと20年ぶりくらいにBSでやっていたのをふと見てしまい、見るのを止められなくなってしまったからです。ま~凄かったですね。昔見たときより、ある程度年を重ねて見た方が映画が面白くなることは誰もが経験してることでしょうが、「黄金」The Treasure of the Sierra Madre(1948)は発見することが多くてうれしい驚きでした。 何が凄かったのか。「黄金」は最高の「教育」映画だ、と思ったのです。この映画ではモラルを踏み外した人間がどうなっていくのか段階ごとに描くというこころみがなされている。 「黄金」のストーリーは誰もが知ってると思うので省略したいけど、一応書きます。 メキシコでくすぶっていた不良アメリカ人ハンフリー・ボガードは友人ティム・ホルトと共にベテランの金鉱掘りウォルター・ヒューストンの話に乗り金鉱探しに出かける