「ゆき、急にどうした?なんだ話って」 「お父さん、落ち着いて聞いてね。 私、結婚したいの」 「け・・結婚したいってお前、彼氏はいたのか」 「ううん。お付き合いはしてないけど、急にプロポーズされたの」 「そんなの駄目だ! まずは付き合って、その人のことをよく知ってからの方が・・・」 「大丈夫!私はその人のことずっと大好きだったから、とっても嬉しいの!昔から応援してたから」 「応援してた・・・って、何をしてる人だ?」 「ミュージシャン」 「駄目だ駄目だ!!音楽で飯も食えてないくせに、プロポーズだなんて」 「フフフ、大丈夫!人気ミュージシャンだから」 「え?」 「私その人のコンサート何度もいってるんだから。ビックリしたわよ!急にプロポーズされて」 「なんて人だ?」 「宮崎涼さん」 「・・・知らないなぁ」 「知らない?すごい人気なのよ♪」 「どんな人なんだ」 「ちゃんとしゃべったことないけど、絶対