「よかれと思って」発される言葉があります。「スカート似合うんだから、もっとはけばいいのに」「女の子っぽい服のほうがかわいいよ」「ちゃんとすれば綺麗なのに、どうしてお化粧しないの?」 他人の容姿のことに、無神経に立ち入ってもそれが善意なのだと勘違いできるほどに、「綺麗になること」「かわいくなること」は、誰もが望んでいることなのだと思われています。 このことに対し、「私は、別にそんなこと望んでません」とでも言おうものなら、「素直じゃない」「照れてるだけなんでしょ、すぐ慣れるから」「もっと正直になったほうがいいんじゃない?」 などと、「綺麗になることを望んでいないわけがない」という前提で話が進められ、誤解を解こうとすればするほど「だから、そういう性格が素直じゃないって言ってるの!」と、「綺麗さを求めないのは、内面に問題があるからだ」と言わんばかりの攻撃を受けることになったりします。 では、人は「