社長室の“隠し部屋”にある8畳の茶室(左)。猿橋氏は「モデルルームだ」と主張している 「おれは織田信長の生まれ変わりだ」-。経営破綻(はたん)した英会話学校最大手、NOVAの猿橋(さはし)望前社長(56)はこう豪語していたという。腹心だったはずの役員からクーデターに遭い、トップの座から転げ落ちた様は、確かに信長の末期とダブってみえる。女性社員の配置に好みを反映させ、イエスマンの男性社員で固めたとされる猿橋氏。現役幹部や元社員らがその実像を告発する。 「本部長(猿橋氏)の周りには髪が長くスラッと背の高い女性社員が多く、モデル出身の秘書もいた。庶務担当には美人をそろえ、自分の近くに置いていました」 こう明かすのはNOVAの現役幹部。周囲の社員には、背が高く、髪の長い女性が猿橋氏の好みなのだと映った。 猿橋氏は社員に対し、「社長」ではなく「本部長」という肩書で呼ばせていた。「猿橋氏は営業にこだわ