2011年4月6日、ドイツのラジオ、ドイチェ・ヴェレ電子版(中国語版)によると、中国の新富裕層を象徴するものとして、高級茶が注目されている。シンガポールの華字メディア・星島環球網が伝えた。 【その他の写真】 中国ではお茶は古くから生活の一部であり、食文化の重要な一要素でもあったが、経済発展の著しい現代中国では「どんな品種の、どんなクラスのお茶を飲んでいるか?」が新興富裕層から重視されるようになっている。高級茶の一種として位置づけられている浙江省杭州市産の緑茶・龍井茶は、日本のお盆にあたる清明節(4月5日)直前に採れたものが最高級とされており、この時期は富裕層が産地へ直接赴き、こぞって買い求めるという。ふだんはのどかな農村に、この時期は高級車がズラリと並ぶ。 近年では、富裕層が高級茶を好む傾向が強くなったことから高級茶葉の価格が急速に上昇しており、前出の龍井茶は前年より2割増しとなった。現地