乳幼児用品を扱う西松屋は、どこの店もガラガラだ。店内がすいているだけでなく、駐車場もすいている。しかし売上高はこの25年間右肩上がりで、前期はなんと1429億円だった。なぜガラガラでも堅調なのか。経営幹部を直撃した――。 【この記事の画像を見る】 ■「郊外、1000坪、車を直付けできる店舗」を目指している ――コロナ危機にあっても業績を伸ばす一方で、「ガラガラ店舗」が話題です。これは狙い通りですか。 【常務執行役員店舗運営本部長・坂本和德氏(以下、坂本)】お客さまにストレスを感じさせることなく、気持ちよくお買い物をしていただきたい。このことを第一に考え店舗運営を行っています。 西松屋が考える「買い物しやすい店舗」を具体的に言うと、郊外に1000坪ほどの広い立地で駐車場付きの独立店舗を構え、入り口の前に車を直付けできるような外観を持った店です。 これによって小さいお子さま連れで身動きが取りづ