《1000円台のピノ・ノワールの中で珍しいタイプ》 ピノ・ノワールは価格で風味の差が大きく出る品種。高級なものの味も知っている方が、3000円以下でしっかり満足できるものを見つけるのはなかなか難しいです。 特に1000円台で手に入るものはチリ産が主体。傾向として風味の濃さを重視しているのか、ジャムのような甘い風味を持ちぽってりとしたものが少なくない印象です。 ピノ・ノワールらしい華やかな香りと繊細な口当たりを重視するタイプは、ブドウの質が味に直結しやすいため難しいんです。「薄旨系」といいつつ、単なる薄いワインになっちゃいがちだから。 この「ラ・ヴィ」はその難しいスタイルを攻めた珍しい1本。人によっては薄く物足りないと感じてしまう方もいるでしょう。でも軽やかで渋みのない赤ワインがお好きな方にはまたとない1本になるはず。口に合わなかったとしても、ピノ・ノワールでこの価格なら許せてしまうのでは?