■内容紹介文 この本の内容紹介文は驚く程よくまとまっている。読後に自分の頭を整理するのにも格好の文章だ。 「男一匹ガキ大将」「アストロ球団」「北斗の拳」「ドラゴンボール」「ONE PIECE」……。 少年ジャンプ40年の歴史を追いながら、それぞれの年代を背負った人気マンガを紹介し、なぜそれらの作品がその年代に求められたのか、その作品が当時の読者に何を伝えていたのかを論じる。 また、ジャンプの掲げる「友情」「努力」「勝利」という三つの理念が、なぜその創刊の年でもある1968年以降の高度資本主義社会に、しかもグローバルに受け入られたのかを、懐かしいマンガの評論を介して論じ、共同体的なものを破壊し人間を一人ひとりは限界的な「労働者」「消費者」「投資家」に還元してしまう力を持つ資本主義的な世界の中で、「友情」だけがその世界に対峙するための砦になりえることを伝える。 そして、最後には「生きさせろ」で