2003年頃からIT関連の各種メディアで、リッチクライアントという言葉が頻繁に使われるようになった。その間、多くのベンダーから"リッチクライアント製品"なるものが提供され、徐々に導入事例も報告され始めている。 このように注目され始めたリッチクライアントであるが、その背景にはWebアプリケーションの普及とWebブラウザベースのクライアント環境の問題が挙げられる。詳細は後述するがインターネットの時代に入り、クライアント/サーバ型のシステムと比較した場合の開発コストや保守容易性の利点からWebブラウザとWebアプリケーションサーバで構成されるWebアプリケーションシステムへの移行が進んだ。 しかし、Webブラウザベースのクライアントは、クランアント/サーバ型のクライアントと比較した場合、必ずしも利用者にとって使いやすいものではなかった。極端に言えば、利用者の操作性/利便性を犠牲にした上でWebア