35分、フワリと浮かせてGKを外したシュートが、鹿島のゴールネットを揺らす。80分にも、見事な追加点。石原直樹の2得点で、広島が勝利を収め、連覇を誇る凱歌がカシマスタジアムに響き渡ることとなった。 なぜ予算的には中規模クラブに過ぎない広島がJリーグを連覇できたのか。その理由は複数あるだろうが、一つは「石原」だろう。正確には「石原のような選手」。より正確に言えば、「石原のような選手を獲ってきた強化部」こそが、連覇の原動力である。 石原は今季33試合に出場して10得点。佐藤寿人の個性を活かしつつ、自分も活かされるという職務を遂行し続けた。大宮からの移籍初年度だった昨季も「陰のMVP」と言われる働きぶりだったが、今季は佐藤がMVPを獲得した昨季ほどの活躍とはいかない中で(と言っても、FWとして及第点の結果は出しているが)、貴重な働きを見せ続けたシーズンだった。 大宮での石原は、いわゆる“スーパー
![広島、J1連覇の原動力とは…一貫した強化方針がベースに | サッカーキング](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3f3b92813576de5bb444497ad015d3bccf8520b6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.soccer-king.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2013%2F12%2Fhiroshima.jpg)