今季は同地区のボストン・レッドソックスとニューヨーク・ヤンキースという強豪チームの存在でプレーオフ進出はならなかったが、投打ともに他チームと比べると見劣りし“再建”のシーズンという位置づけながら90勝72敗と大きく勝ち越したのは大健闘といっていい。このような成功もあってか後に続くチームも現れ、大谷翔平の所属するロサンゼルス・エンゼルスもその一つで、9月11日のテキサス・レンジャーズ戦では投手8人の継投で完封勝利を記録。新たなトレンドの広がりを予感させている。 しかし、一方でこのような投手起用に反対する意見も上がっている。かつてサイ・ヤング賞を受賞するなどメジャーを代表する先発投手の一人ザック・グリンキー(ダイヤモンドバックス)も異論を唱える一人だ。グリンキーは「賢い方法」と戦術の効果を認めつつも「最も大きな問題は、この戦術では誰も本来の能力に見合った給料が支払われなくなる。イニングを投げさ