乗用車の後部座席に飯塚容疑者を乗せ、事故の状況を再現する警察官たち(13日午前、東京都豊島区で)=鈴木毅彦撮影 東京・池袋で高齢ドライバーの車が暴走し、12人が死傷した事故で、警視庁は13日午前、車を運転していた旧通産省工業技術院の元院長・飯塚幸三容疑者(88)を事故後初めて現場に立ち会わせ、実況見分を行った。警視庁は、運転操作ミスが事故原因とみており、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)容疑で飯塚容疑者を書類送検する方針だ。 実況見分に先立ち、捜査員約10人が、事故で犠牲となった近くの主婦松永真菜(まな)さん(31)と長女の莉子(りこ)ちゃん(3)を悼む献花台の前で手を合わせ、黙とうした。 実況見分は午前10時頃から、現場の片側車線を通行止めにして行われた。事故車両と同じ乗用車「プリウス」が用意され、飯塚容疑者は後部座席に乗車。現場手前で接触した縁石や、加速して突っ込んだ交差点