アニメなどの日本のポップカルチャーが世界を席巻している現象を考察するシンポジウムが今春、都内で開催された。本書はその発言と討議の記録をまとめたもの。 社会学者の宮台真司や美術作家の村上隆といった内外の識者とクリエーターたちがそろい、独特の文化を生んだ源を「日本人の未成熟」や「虚構と現実がフラット化した社会」に求めて熱い議論を交わした。現代の日本を探る鏡としてポップカルチャーをとらえていて、内容が濃い。 2010/09/19, 日本経済新聞 朝刊より 日本的想像力の未来~クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス) (Amazon)