朝日、読売、日本経済の新聞3社は10日、「日経・朝日・読売インターネット事業組合」が運営する共同のニュースサイト「あらたにす」(08年1月開設)を来春をめどに終了すると発表した。同事業組合も解散する。「ネット上での新聞の存在価値を高めるという一定の目的は達成した」(朝日広報部)と説明している。同事業組合は当初、広告収入で年間数億円の事業費を賄い、3年後の黒字化を目指すとしていたが、達成の有無については明らかにしていない。
「海保」職員とはどんな人たちなのか。海上保安官の活動ぶりを描いた人気漫画「海猿」の原案・取材を手掛けた漫画原作者の小森陽一さん(43)は、ビデオ映像流出事件について、「やむにやまれず出した、と思いたい」と語る。 小森さんは10年以上前から取材し、約200人の海上保安官に会って話を聞いた。初めての取材時には「海上保安官は『黙して語らず』です」と言われ、まともに話が聞けるまで半年かかったという。職員に対する一般的な印象は「口べたな人が多いが、一言で言うと正義の味方」。打ち解ければ、一緒にいて気持ちが良く、底抜けに笑う人ばかりだったという。 一方で、「迷えない人たち」とも評する。救難、警備の現場は一瞬の迷いが命取りにつながるからだ。即断即決が必要な仕事と感じたという。 生活に身近な警察官や消防士と違い、仕事の内容は一般の人たちに知られることは少ない。海猿などの作品を発表した際は、海上保安官の家族
0.02ミリという極薄の集積回路(IC)を、東京大の染谷隆夫教授と関谷毅講師のチームが開発した。有機物を材料に使い、ハンカチのようにくしゃくしゃに丸めても性能を維持できるのが特徴で、医療機器や折りたたみ式ディスプレーへの応用が期待できるという。7日付の英科学誌ネイチャー・マテリアルズ(電子版)に発表した。 ICはトランジスタなどの素子を組み合わせた電子回路で、パソコンや携帯電話などに使われている。トランジスタはシリコン型が主流だったが、近年は炭素などででき、軟らかく扱いやすい有機トランジスタの開発が進められてきた。 チームは、ICの基板となるプラスチックフィルム上で、髪の毛の太さの1万分の1に相当する数ナノサイズの物質を操作する技術を開発。フィルム上に有機トランジスタを均一に配置することに成功し、厚さ0.02ミリのICを作った。ICは乾電池並みの2ボルトの電圧で大きな電流を作り出せ、従来の
大学院を修了して4月にベンチャー企業に就職したばかりの男性(24)が、電話応対のミスなどを理由に退職を強要されたとして、社員の地位確認と3年分の給与支払いを同社に求める労働審判を東京地裁に申し立てた。男性は試用期間中の入社9日目に退職届を書かされたという。 申し立ては4月26日付。申立書などによると、男性は大学院在学中の昨年5月、神戸市に本店を置くITコンサルタント会社に内定。4月に入社し東京本社に配属されたが、社内試験の成績や電話応対の仕方を理由に「落ちこぼれ」などと大声で叱責(しっせき)され、反省文を連日書かされた。 9日夕、男性を個室に呼び出した上司は約2時間にわたって「給料だけもらって居座るのか」と迫り、自己都合を理由とする退職届を書くよう指示した。 男性は「反省文を突き返されたり怒鳴られたりの毎日で身も心もぼろぼろだった。反論しても聞き入れてもらえず、あきらめて従うしかなかった」
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