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ブックマーク / number.bunshun.jp (15)

  • DeNAがついに越えたCSの「Line」。ラミレス監督の芯を見た言葉の数々。(日比野恭三)

    現役時代は明るいキャラクターのイメージだったラミレス監督だが、就任1年目にして指揮官の貫録と風格を漂わせている。 9月19日、横浜DeNAベイスターズが球団史上初のクライマックスシリーズ(CS)進出を決めた。 Aクラス入りといえば聞こえはいいが、「6チーム中3位になっただけ」という冷めた見方があるのも事実だ。それでも、ベイスターズの歩んできた過去を思えば、球団やファンが感慨にふけるのは当然のことだろう。 21世紀のベイスターズは、昨季までの15年間で853勝1236敗。積み重ねた借金は383(年平均25以上)に上る。DeNAが親会社になった初年度の2012年も46勝85敗、勝率.351という厳しい船出だった。 札束を積んでFA補強に打って出たわけではない。外国人選手の獲得には積極的だったが、チーム状況を激変させるほどのインパクトがあったわけでもなかった。戦力、選手層に大きな変化がない中でこ

    DeNAがついに越えたCSの「Line」。ラミレス監督の芯を見た言葉の数々。(日比野恭三)
  • 怪我人続出とイチローの奇妙な打順。ヤンキースは、今どうなっているのか?(生島淳)

    ヤンキースといえば、1995年以来、2008年をのぞいて、ずっとポストシーズンに駒を進めている。 決して“無風区”で勝ち抜いているわけでない。打倒ヤンキースを目指して、レッドソックスとレイズが独自の強化方針で力をつけ、昨季はオリオールズがブレイクした。遅れてはなるまいと、今度はブルージェイズが大型補強で優勝戦線に乗り込んできた。 2013年はすべてのチームが5割を超えるのではないか。そうしたことが現実に起こりえるかもしれない――。開幕前には、そんなことまで考えたほどだ。 しかし、開幕して10試合ほどの段階だがヤンキースは現実的に、4月の間は5割をキープできれば「御の字」ではないか。そう思わざるを得なくなった。 その理由は故障。 ジーター、テシェイラ、アレックス・ロドリゲス、グランダーソンと4人の野手が故障で戦線離脱しているのがなんとも痛いのだ。 離脱した主力打者の4人は、昨季に合計100

    怪我人続出とイチローの奇妙な打順。ヤンキースは、今どうなっているのか?(生島淳)
  • 斎藤佑樹は“荒木二世”なのか……。プロ3年目に問われる復活の選択肢。(田口元義)

    春季キャンプがスタートした2月1日。沖縄・国頭村の日ハム2軍練習場には「見慣れた光景」があった。 100人の報道陣と300人のファンが、このキャンプの主役であるゴールデンルーキーの大谷翔平をマークする。 サブグラウンドで投手陣のウォーミングアップが終ると、今度はメイングラウンドに向かい野手組と走塁練習を行う。再び投手陣に合流しキャッチボール、そしてまた野手組に混ざってノックを受ける……。投手と野手の「二刀流」に挑戦するとあって、大谷はキャンプ初日からハードな練習に取り組む。 大谷の一挙手一投足を逃すまいと、多くのギャラリーがひとりの選手に視線を傾ける……。2年前にも同じようなことがあった。 2年前、注目を浴びていた斎藤佑樹の今。 そのときの主役だった斎藤佑樹は、大谷と共に2軍で、ひっそりとキャンプをスタートさせた。 原因は右肩痛。関節唇の損傷によりスロー調整を余儀なくされ、人は否定こそ

    斎藤佑樹は“荒木二世”なのか……。プロ3年目に問われる復活の選択肢。(田口元義)
  • 女子球技大国ニッポン。~世界で類を見ない高ランキング~(小川勝)

    アイスホッケーの女子日本代表が、2月7日からソチ五輪世界最終予選(スロバキア・ポプラド)に挑む。 スロバキア、ノルウェー、デンマークと同じ組で、五輪切符が獲れるのは1位の国だけ。現在の世界ランキングで見ると日は11位でスロバキア(7位)とノルウェー(10位)は格上の存在だ。厳しい戦いではあるが、日は過去、開催国枠で長野五輪に出場したあとはソルトレークシティ、トリノ、バンクーバーと、いずれも世界最終予選で敗退している。初の自力出場に向けて奮闘を期待したい。 ロンドン五輪のあと、五輪で行なわれる団体球技の世界ランキングは、大会の結果を反映して更新された。世界ランキングは、競技によって毎月変わるものもあれば、大きな国際大会がない限り変わらないものもある。したがって現時点の世界ランキングは、ロンドン五輪のあと、さらに順位が変わってしまった競技もある。その点を考慮したうえで、夏季五輪と冬季五輪、

    女子球技大国ニッポン。~世界で類を見ない高ランキング~(小川勝)
  • 8時間に及んだ大晦日興行で見えた、日本格闘技界と“世界”との距離感。(橋本宗洋)

    『DREAM.18&GLORY 4~大晦日SPECIAL 2012』のGLORY GRAND SLAM HEAVYWEIGHTで初優勝したセミー・シュルト。かつてはセーム・シュルトの名でK-1で活躍し、4度のGP優勝を果たすなど、立ち技ヘビー級王座に君臨している。 昨年大晦日、さいたまスーパーアリーナで開催された『DREAM.18&GLORY 4~大晦日SPECIAL 2012』は、約8時間の超ロング興行だった。 第1部が総合格闘技イベントDREAM、第2部がキックボクシングイベントGLORYの合体興行。トータル27試合という凄まじいボリュームである。ここまで試合数が多いと、普通は集中力が続かないものだ。だが、今大会に関してはさほど長さを感じることなく、最後まで集中して見ることができた。全8試合、演出も含めコンパクトにまとまっていたDREAMはもちろん、19試合行なわれたGLORYも“中だ

    8時間に及んだ大晦日興行で見えた、日本格闘技界と“世界”との距離感。(橋本宗洋)
  • ステロイドと殿堂。~野球の名誉を汚した男たち~(芝山幹郎)

    予想どおりゼロで終わった。2013年、全米野球記者協会会員の投票で殿堂入りを決めた選手はひとりもいなかった。 ご承知のとおり、殿堂入りを果たすには、全投票数の75パーセント以上を獲得しなければならない。今回、最高の数字を記録したのは、クレイグ・ビジオの68.2パーセントだった。以下、ジャック・モリス(67.7パーセント)、ジェフ・バグウェル(59.6パーセント)、マイク・ピアッツァ(57.8パーセント)といった名前がつづく。 注目のバリー・ボンズは36.2パーセント、ロジャー・クレメンスは37.6パーセントという低い数字に終わった。 いうまでもないが、ボンズやクレメンスは超ビッグネームである。ただし、ビッグネームという呼び方には皮肉が含まれる。彼らはステロイドの常用者だった。年間73という驚異的な塁打数や、サイ・ヤング賞7回受賞という超人的な記録の達成も、ステロイド抜きには考えられない

    ステロイドと殿堂。~野球の名誉を汚した男たち~(芝山幹郎)
  • メダリストでも競技を続けられない?今こそ考えたい、スポーツ支援の形。(松原孝臣)

    銀座でのパレードに参加する400mメドレーリレー銀メダルチームの北島康介(手前)と松田丈志(奥)。松田は高校時代まで、地元延岡市の屋根がビニールハウスで出来ているプールで練習してきた苦労人。 8月20日、ロンドン五輪のメダリスト71人が銀座でパレードを行なった。オリンピック後に実施するのは初めてのことだ。 このパレードに集まった人々は、50万人に上ったという。コースとなったのは、中央通りの銀座通り口交差点から銀座八丁目までの約1kmの道のり。中央通り沿いは人々で埋め尽くされ、通りまでたどり着けない人たちが選手の乗ったオープンバスが見えないような遠方まであふれかえった光景は、壮観ですらあった。過去のパレードでは、2009年に巨人が日一を祝して行なった際に34万人、昨年、ソフトバンクが福岡で行なったときは33万人というのが目立つ数字だから、今回のパレードがどれだけ盛大であったかはそこからも分

    メダリストでも競技を続けられない?今こそ考えたい、スポーツ支援の形。(松原孝臣)
  • 異種格闘技戦の様相を呈すゴルフ界。桑田、立浪の挑戦で真価が問われる!?(雨宮圭吾)

    昨年5月に開催された富士カントリー可児クラブチャレンジカップ・プロアマ戦に2年続けて参戦した桑田真澄は、「スコアメイクの難しさがよく分かった」と語った。 これはもはやゴルファーと野球選手の異種格闘技戦の様相である。 といっても、一方がアイアンを手に握りしめ、一方はバットを武器にして金網の中で殴り合おうというわけではない。9月6日から始まる男子ツアーのトーシンゴルフトーナメントに元プロ野球選手の桑田真澄と立浪和義が主催者推薦枠で出場することが決まったのだ。 開幕前日のプロアマ戦ではなく、戦への出場である。予選通過を目指し、その先に優勝を狙うプロと同じ立場で試合に出るということになる。 桑田も立浪も、プロゴルファーとは比べるべくもなく……。 もちろん2人とも野球選手としての実績にはなんの文句もつけようがない。だが、ゴルフはそれとは別の話であるはずだ。 桑田がプロツアーに挑戦するのはこれが初め

    異種格闘技戦の様相を呈すゴルフ界。桑田、立浪の挑戦で真価が問われる!?(雨宮圭吾)
  • 興行中止、買収、初上陸……格闘技界の止まない動乱。~K-1新体制など、成功の鍵は?~(布施鋼治)

    9月17日、横浜で開催予定だった「イッツショータイム」が延期になった。理由はオランダに部を置き、ショータイムを運営する「ヨーロピアン・ファイティング・ネットワーク」が対立組織といわれていた「グローリー・スポーツ・インターナショナル」に買収され、その調整に追われているからだ。 9月上旬現在、代替日時はアナウンスされていない。そもそも、延期という表現を信用している関係者は少数派だ。「横浜大会だけではなく、ショータイムそのものもなくなる」という噂もあるだけに、横浜で試合が組まれていた選手たちはショックを隠しきれない。長島☆自演乙☆雄一郎は「体重を落としながら気持ちを上げていたのに……。まさにいまの日の格闘技界を表しているような出来事ですね」と伏目がちに語った。 こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。 NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。 残り: 593文字 Nu

    興行中止、買収、初上陸……格闘技界の止まない動乱。~K-1新体制など、成功の鍵は?~(布施鋼治)
  • <最強投手進化論> ノーラン・ライアンが語る「1995年のノモと2012年のダルビッシュ」(エバン・グラント)

    【写真左】オールスターのセレモニーで晴れやかな笑顔を見せた野茂。左はマット・ウイリアムス、右はクレイグ・ビジオ 【写真右】ワシントン監督に祝福されるダルビッシュ 今季のオールスターでア・リーグの指揮をとるレンジャーズのロン・ワシントン監督(写真右)が、ダルビッシュ有投手を先発起用する考えを示唆しました。もし実現すれば1995年の球宴(写真左)に先発登板した野茂英雄氏以来となる快挙です――。 そこで、現在発売中のNumber804号「最強投手進化論。1995-2012」から、野茂英雄氏とダルビッシュ投手をつなげる特集記事を選び、特別にその全文をNumber Webで公開することにしました! 1995年7月11日。野茂英雄は渡米1年目にしてオールスター先発の栄誉を担った。テキサス・レンジャーズの拠地で行なわれたこの一戦の始球式を務めたのは、現役時代に最速101マイルの速球で三振の山を築き、3

    <最強投手進化論> ノーラン・ライアンが語る「1995年のノモと2012年のダルビッシュ」(エバン・グラント)
  • <特別な開幕戦> イチロー「12年目の想い」 ~ある驚くべき変化とは?~(石田雄太)

    メジャー生活12年目にして初めて迎えた日での開幕戦。 「まさに特別な日」に、5打数4安打1打点の大活躍で チームの勝利に貢献した彼の想いは、言葉よりも雄弁な プレーと仕草、そしてある“衝撃的な変化”に現れていた。 とうとう最後まで、直に肉声を届けることはなかった。イチローは、開幕前の記者会見も、練習後のテレビカメラによる取材も、開幕戦が終わったあとのヒーローインタビューも一切、受けることはなかった。彼は日のファンの前で、一言も言葉を発していない。 にもかかわらず、いったいなぜ彼の想いはこれほどまでにファンのもとへ届いたという実感があるのだろう。日でのイチローのプレーは、じつに雄弁だった。 喝采の中、打席に立つ。 バットを高々と掲げる。 360度からのフラッシュを浴びる。 彼の立ち居振る舞い、そのすべてがメッセージだった。日人は、イチローのプレーを見て、そのメッセージを感じ取ろうとし

    <特別な開幕戦> イチロー「12年目の想い」 ~ある驚くべき変化とは?~(石田雄太)
  • 過去と未来を繋げたUFC日本大会。新伝説も生まれた2・26をレポート! (橋本宗洋)

    挑戦者ベンソン・ヘンダーソンのハイキックが王者フランク・エドガーの顔面に炸裂する。華麗なフットワークで戦う王者に対し、体格とパワーで押す挑戦者。観る者に息もつかせぬ激しい攻防は、試合の最後まで続いた 「あんたたち、今までどこにいたんだ!?」 ぎっしり埋まった客席を見て、ある記者が思わずつぶやいた。2月26日、さいたまスーパーアリーナで開催された『UFC144』日大会。約2万人のファンが生み出した熱気は、K-1・PRIDE時代の格闘技ブーム全盛期を思わせるものだった。 成功の要因はいくつか考えられる。K-1が活動休止、唯一の“国内メジャー”であるDREAMも活動規模を縮小させている中で、ファンは掛け値なしのビッグイベントを渇望していたのではないか。あるいは、五味隆典や山“KID”徳郁といった日人選手が数多く出場したことが功を奏したのかもしれない。 実際、彼らには圧倒的な声援が送られてい

    過去と未来を繋げたUFC日本大会。新伝説も生まれた2・26をレポート! (橋本宗洋)
  • 爛熟プーホルスと新興ダルビッシュ。~ア・リーグ西地区の注目新対決~(芝山幹郎)

    レンジャーズがダルビッシュ有との交渉権を獲得した。エンジェルスがFAのアルバート・プーホルスと契約を結んだ。 ア・リーグ西地区で巨額の金が動いた。25歳のダルビッシュには総額1億ドルを超える金が費やされるだろうし、31歳のプーホルスとは2億5400万ドル/10年の大型契約が締結された模様だ。 ま、金額は驚くまでもない。それよりも興味深いのは、伸び盛りのダルビッシュが、野球人生の午後3時に近づきつつあるプーホルスとどういう勝負をしてみせるかだ。 8年間に渡ってメジャーの頂点に君臨する「最高の打者」。 午後3時、という表現には違和感を抱く人がいるかもしれない。 プーホルスは、現役最高の大リーガーだ。それも、昨日今日の話ではない。2002年から'10年にかけて、彼は「最高の打者」として球界に君臨しつづけてきた(バリー・ボンズのピークは2001年だった)。 なにしろ数字が凄まじい。大リーグ生活11

    爛熟プーホルスと新興ダルビッシュ。~ア・リーグ西地区の注目新対決~(芝山幹郎)
  • 結局は巨人の内輪もめなのか……。清武代表の告発に正義はあるか?(鷲田康)

    清武代表と同席した吉峯啓晴弁護士は「球界で重要な立場にある球団の企業統治、コンプライアンスを最高権力者が破った。(中略)文科省も無関心ではおれない問題」と会見場所の理由を説明したが、文部科学省競技スポーツ課では「何の連絡もないし、企業の内紛では?(中略)指導に乗り出すつもりはない」としている 巨人が過去に巻き起こした事件の中でも、1978年の江川事件ほど衝撃的なものはなかった。 野球協約の盲点を突いた「空白の1日」に始まり、その後のドラフトボイコット、金子鋭コミッショナー(当時)の強い要望による小林繁投手との交換トレード……。そうした一連の出来事は、まさにドラフト破りの暴挙だった。 ただ、百歩譲るとすれば、そうした巨人の一連の行動にはドラフト制度そのものの在り方を問う、という社会的な意味はあっただろう。そしてその行動が、後の球界への問題提起となった側面も、なかったとはいえないかもしれない。

    結局は巨人の内輪もめなのか……。清武代表の告発に正義はあるか?(鷲田康)
  • F**Kの連呼で毒づくUFCのスター!?ニック・ディアスの悪態と計算。(橋本宗洋)

    10月29日、ラスベガスで行なわれた『UFC137』。ニック・ディアス(写真右)はB.J.ペンを金網に追い込み、常に主導権を握っていた。試合は3R、3-0の判定でディアスの勝利。敗れたペンは現役引退を表明した 世界最大にして最高峰のMMA団体であるUFCだが、そこに集まる選手は品行方正なアスリートばかりではない。むしろファイターたちの個性、そのカラフルさが魅力だと言ってもいい。その代表格が、STRIKEFORCEの買収にともなってUFCへの出戻りを果たしたニック・ディアスだ。 彼の名前を日のファンが初めて意識したのは、おそらく2007年の2月だろう。PRIDEラスベガス大会で五味隆典と対戦したディアスは、フットチョークで一勝ちし、その実力を知らしめる。ところがその後、アスレチック・コミッションの裁定により結果は無効試合に変更。理由はディアスの禁止薬物使用だった。それもステロイドではなく

    F**Kの連呼で毒づくUFCのスター!?ニック・ディアスの悪態と計算。(橋本宗洋)
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