「自分が背中に刺青を入れたのは20代の中ごろだった。ヤクザにとって刺青は、切り離せないほど重要。自分の体に『墨を入れる』ということは、それまでとは違う人生に進むということだ」 ヤクザにとっての刺青の意味について、このように強調するのは、首都圏で活動している指定暴力団幹部だ。 暴力団員にとって「刺青」とは? タトゥーとも呼ばれ、ファッションの一部と考える若者もいる刺青だが、暴力団員などの反社会的勢力を連想する人も多い。実際に、暴力団幹部の多くは背中に刺青を入れており、暴力団社会で生きていく上では重要視されている慣習となっている。