昭和31年に九条家から購入した北山抄の写本裏面にあった猿のような印。平成16年に確認された(宮内庁提供) 宮内庁は11日、所蔵する平安時代の儀式書「北山抄(ほくざんしょう)」(全10巻)のうち複数の写本に、猿の顔のような印が押されているのを確認したと発表した。誰が何のために押したかは不明で、同庁は「さまざまな人々に考証を重ねてもらいたい」と助けを求めている。 北山抄は平安中期の知識人、藤原公任(きんとう)が編纂(へんさん)した儀式の指南書で、宮廷社会で重用された。自筆書は国宝に指定されているが、同庁によると、印が確認された写本も同等の価値がある。 同庁書陵部によると、昭和31年と32年に旧藤原摂関家の九条家から購入した写本に縦約2センチ、横約2・5センチの印が確認された。写本は紙を貼り合わせた巻物で、31年購入分は、4、7巻の紙55枚の裏に朱色の印があった。32年分は当初、紙がバラバラに破
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く