マルチコア処理の将来について言えば、米AMDは新世代プロセッサを投入するたびにトランジスタ集積数を増やすことだけを考えているのではない。 マルチコア処理の進歩にソフト開発が後れを取っている現状を受け、AMDのシニアフェロー、チャック・ムーア氏は、AMDはハードウェアのほかの部分――アクセラレータ――を従来のCPUと統合してアプリケーションの性能を高めると同時に、アプリケーションがマルチコア技術をフル活用できるようにする新しい方法を模索し始めたと語った。 同氏は2月6日、国際固体素子回路会議(ISSCC)のパネルディスカッションでマルチコア技術の開発について自身の考えを披露した。この会議では、Sun MicrosystemsやIntelなどの半導体メーカーの上級エンジニアもコメントした。 マルチコア技術が最初に市場に登場したとき、OSやサードパーティーのアプリケーションが活用できる処理能力は