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2024年2月24日のブックマーク (2件)

  • アルツハイマー病の新たな定義の提案と今後生じる重大な臨床的・倫理的・経済的問題 - Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文

    【アルツハイマー病を血液で診断する時代に入る】 リン酸化タウ(p-tau)はアルツハイマー病(AD)の血液バイオマーカーであり,p-tau217が最も有用であると考えられています.先月のJAMA Neurol誌に,血漿p-tau217を測定する市販の免疫アッセイ(ALZpath pTau217 Assay)の有用性を検証した研究が報告されています.786名の参加者にアミロイドPET,タウPET,脳脊髄液バイオマーカー,そしてALZpath pTau217 Assayを行い,詳細は触れませんが,結論として,このアッセイにより脳脊髄液と同程度に血液で「生物学的AD(biological AD=臨床症状ではなく生物学的指標により診断するAD)」を正確に同定できること,かつp-tau217は発症前の前臨床段階を含め経時的に増加することを確認しています. 現在,抗アミロイドβ抗体レカネマブの適応を決

    アルツハイマー病の新たな定義の提案と今後生じる重大な臨床的・倫理的・経済的問題 - Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文
    thed
    thed 2024/02/24
    p-tau217
  • 神経疾患の危険因子としての起立性低血圧 (純粋自律神経不全症) - Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文

    2月15日の投稿で,若年性認知症の危険因子の1番目が起立性低血圧であることをご紹介し,パーキンソン病に伴う認知症やレビー小体型認知症(DLB)の早期徴候が捉えられた可能性があると記載しました.ちょうどこれに関連する研究が最新のBrain誌に報告されています. 純粋自律神経不全症(PAF)はαシヌクレインが自律神経系の神経細胞・グリア細胞に蓄積し,血管や心臓を支配する交感神経終末からのノルエピネフリン放出障害が生じる疾患で,起立性低血圧を主徴とします.PAFはパーキンソン病(PD),レビー小体型認知症(DLB),多系統萎縮症(MSA)といったαシヌクレイノパチーの前駆症状であることが知られ,将来,これらの疾患を発症する(phenoconversionする)可能性があります.今回,米国および欧州のPAF患者を最長10年間前向きに追跡した縦断的観察コホート研究が報告されました. 罹病期間の中央値

    神経疾患の危険因子としての起立性低血圧 (純粋自律神経不全症) - Neurology 興味を持った「脳神経内科」論文