Donato Di Camillo(ドナート・ディ・カミッロ)が「フォトグラファーになるまで」のストーリーは異色だ。学校に行かずアシスタントもせず、というよく聞く話ではない。写真の知識と技術は、3年間の服役中と、2年間の自宅軟禁中に一人で学んだ。 44歳でキャリアをスタートさせた彼が、レンズを向ける被写体もまた歪みを見せる。モデルやセレブには目もくれず、人生に苦悩を抱える社会のマイノリティにのみシャッターを切るからだ。 刑務所で独学。47歳前科ありの写真家 ドナートの写真には、一目で彼の作品と分かる明確なスタイルがある。大胆なフレーミングに、目の覚めるような色彩、 強めのコントラスト。それからファッションの作品ではお目にかかれない被写体と、その訴えかけるような表情。
![5年間の服役と自宅軟禁で学んだ写真。 世間に戻った写真家は、社会の歪んだ側面を切り取る。 Donato Di Camillo(ドナート・ディ・カミッロ) | HEAPS](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3ee739a5faa662b8aac134d45e216d77a1eb10aa/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fheapsmag.com%2Fwp-content%2Fuploads%2F2016%2F10%2Feye-11.jpg)