斜面上の運動 斜面上の運動 水平面と θ の角度をなす斜面の上の質量 m の物体が滑り落ちる運動を考えます。 斜面は摩擦の無いなめらかな面であるとします。 物体には鉛直下向きに重力 mg がはたらいています。 この重力 mg を運動方向(斜面方向)と運動方向と垂直な方向に分解します。 運動方向の力の成分(左図の線分1)は、左図の線分2と同じであり、これを求めると、mgsinθ です。この力が物体を滑り落としています。 運動方向と垂直な方向の力の成分は mgcosθ であり、この力は垂直抗力とつり合っています。つり合っているのでこの方向には物体は動かないので、今この方向に関しては何も考えません。 ←(この図は演習問題で頻出です。確実に覚えてください。) ここで角の扱いに慣れていない方のために、左図の θ3 が、なぜ θ になるか説明します。 最初に三角形の底辺(水平線)と平行な補助線を引きま