仙台・西公園のSL老朽化限界 修繕に頭悩ます市 傷みが激しい西公園のSL 仙台市青葉区の西公園に展示されている蒸気機関車(SL)の傷みが激しさを増している。塗装がはがれて腐食が進み、車体周辺は立ち入り禁止となった。市は修繕を検討しているが、多額の費用が見込まれるため、頭を悩ませている。 SLは、かつて東北線で特急「はつかり」などをけん引したC60型。市が1969年、当時の国鉄東北支社から借り受けた。東北では初のSL展示だった。現存するC60型は全国で唯一という。 展示が始まってからこれまで、本格的な補修は行われたことはない。長年、雨風にさらされた車体はあちこちにさびが浮く。運転席の床は腐食し抜け落ちる恐れがある。計器類など盗まれた部品も多い。 子どもたちが車体によじ登ったり、運転席に入ったりするのを防ぐため、市は昨年、SLの周囲にガードレールの柵を設置し、立ち入り禁止にした。 20