◇東郷良尚(とうごう・よしひさ)さん(76) 25日から4日間、ブラジル・リオデジャネイロで、約150カ国の政府や国際機関、NGO(非政府組織)関係者ら約3000人が参加し、第3回「子どもと青少年の性的搾取に反対する世界会議」が開かれる。児童ポルノの画像やアニメが半ば野放しになっている日本の現状も報告される予定だ。児童ポルノの「単純所持」を禁止していないのは主要8カ国(G8)で日本とロシアだけ。「表現の自由」を理由に規制に消極的な声もあるが、子どもの人権を最優先にした規制を考えるべきだ。 96年にストックホルムで行われた第1回会議で、日本の関係者は問題の深刻さに衝撃を受け、99年の「児童買春・児童ポルノ法」の制定につながった。しかし、児童ポルノの提供目的での製造や所持は禁止されたものの、「単純所持」は今も許され、ポルノの定義もあいまいなままだ。 インターネットなどに児童ポルノの画像がいった