「ぶっちゃけ、キライなことから逃げ続けたらこうなったんです…」 そう語るのは“暮らしかた冒険家”という夫婦(めおと)ユニットを名乗る妻・伊藤菜衣子さん(30歳)。結婚前から住み慣れた渋谷区富ヶ谷のアパートを引き払い、熊本市の築100~120年の町家に越してきたのは2011年夏のことだ。 【画像1】「暮らしかた冒険家」の池田秀紀さんと伊藤菜衣子さん(写真撮影:伊藤菜衣子) ほぼ廃墟の町家改修は、Do It With Othersで!二人が、この廃屋同然の町家に出会ったのは「二度目の新婚旅行」先でのこと。熊本に居を構える異才建築家・アーティストの坂口恭平さんを訪ねたときだ。 「17年くらい人が住んでいなくて、ゴミだらけ荒れ果てていた。でも、これは化ける!って興奮して、スグに移住を決めました」と菜衣子さん。一旦東京に戻って、翌月には富ヶ谷を引き払い熊本に舞い戻った。「そのままで住める状態ではない