「TELESAR V」は、慶應義塾大学 舘教授のグループが研究しているテレイグジスタンスロボットシステムです。テレイグジスタンスとは、舘教授が1980年代に提唱した概念で、遠隔地に配置したロボットを自分の分身として利用することで、人間を時空の制約から開放しようとする技術です。"この分身ロボットを使うと何ができるかというと、普段我々が見ているものがそのまま、遠隔地でも普段見えているように見えるようになります。お医者さんだったら例えば、患者さんの様子を診るために、手を伸ばして様子を観察する必要が出てきます。その時に自分の手と同じように動かせる手を持っている。そして自分が聴けるように周りの音を聴くことができる。まず、そういったことができるようにはなっているのですが、今回、TELESAR Vの特徴として、指先に触った感覚を伝えられるセンサーと、操作する人に、その触った感覚を返す装置を付けています。