「イントゥ・ザ・ワイルド」を観ました(@109シネマズ)。 1992年、アラスカの大地にうち捨てられた廃バスの中で、一人の若者の遺体が発見される。彼の名はクリス・マッカンドレス。DC郊外の高級住宅街で育ち、父はNASAのエンジニアという裕福な家庭に育った彼が、何故文明を拒絶し、北の荒野で死に絶えたのか?事件当時、全米でもセンセーショナルに報じられた事件をジョン・クラカワーが小説にし、それを10年がかりでショーン・ペンが映画化したという意欲作。個人的には今年のベストに大きく食い込んでくるであろう大傑作でした。 まず、鑑賞前の懸念点として、「自分探しが止まらない」のような本(注:誤解されやすいのですが、著者速水は、そうした若者を否定も肯定もしていない)を読んでしまった33歳の自分が今、はたして「IDやクレジットカードや紙幣を燃やし、自らを“アレグザンダー・スーパートランプ(超放浪者!)”と名乗
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