「え? ニクソン?」 宮子は千葉島とアメリカの関係をよく知らないので、思わず聞き返してしまった。 「違う違う。憎村。俺もまだ行ったことないけど、なんでも成田のほうにあるらしいよ」 なんだか恐そうな名前だ、とは言わなかったけど、どうして芋子の豆知識はいちいち不穏なのだろう。 「そこの村人は呪われた血族で、なんでも『憎村ショック』っていう妖術を使うらしいんだよねえ」 そうつぶやく芋子の視線は、遠くを見つめていた。どこか嬉しそうな微笑みとともに……。 キョンシーマジックだってまだちゃんと完成させていないのに、今度は憎村ショック? いや、キョンシーマジックを回避できるのだったら、芋子の興味が他に向けばいいとも思う。 まったく千葉島は油断のならない場所だ。 (つづく)
宗教団体の神を自称し、他人の家に約2年半居座って1億円を脅し取ろうとしたとして、群馬県警下仁田署は18日、住所不定、カウンセリング業、脇和雄容疑者(44)を恐喝未遂容疑で逮捕した。同署によると、脇容疑者は「脅し取るつもりはなかった」と容疑を一部否認している。 逮捕容疑は、12日午後9時ごろ、同県下仁田町大桑原の無職女性(67)方で、長女(41)のカウンセリング代として「1億円を支払え。払えなければ家と土地をもらう」などと女性を脅したとしている。女性が16日、同署に相談し発覚した。 同署によると、女性は長女の病気で悩んでいた06年秋、雑誌で脇容疑者の名前を知り、連絡した。脇容疑者は治療と称して女性宅を訪問。自分を「倭王の神様」と呼ばせて家族を洗脳し、約2年半住み続けていたという。 女性宅はもともと6人家族だったが、2年半の間にこの女性を含む家族は引っ越しており、逮捕時は長女と脇容疑者、
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