東日本大震災で、宮城県石巻市の私立「日和(ひより)幼稚園」の送迎バスが津波に巻き込まれた事故を巡り、死亡した園児4人の両親が運営法人と当時の園長を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、仙台地裁であった。
東日本大震災で、宮城県石巻市の私立「日和(ひより)幼稚園」の送迎バスが津波に巻き込まれた事故を巡り、死亡した園児4人の両親が運営法人と当時の園長を相手取り、損害賠償を求めた訴訟の判決が17日、仙台地裁であった。
行く必要もない海側にわざわざ連れ出され、幼い命は奪われたのではないか――。 あの日から2年半、死亡した園児4人の両親のそんな疑念に、仙台地裁は17日、全面勝訴の判決で応えた。東日本大震災の直後、高台の幼稚園から津波が迫る低地へ向かった送迎バス。斉木教朗(のりお)裁判長は「情報収集を怠った結果の被災」と認定した。園の判断に疑問を抱き続け、バスの走行ルートを自力で調べた遺族たち。我が子の遺影を手に「これが心の区切りになれば」と語った。 判決言い渡し後、原告の一人で、長女の愛梨ちゃん(当時6歳)を亡くした佐藤美香さん(38)は法廷を出た。廊下で「勝った」と言ったとたん、ハンカチで顔を覆い、泣き崩れた。 判決によると、日和(ひより)幼稚園(宮城県石巻市)には元々、海側へ向かう第2便と、内陸方面の第3便の送迎ルートがあった。しかし事故当時、両便の園児は同じバスに乗り、海側に住む7人が降ろされた後、残
幼稚園送迎バスに津波、園児5人犠牲事故 遺族、園を提訴へ 東日本大震災で宮城県石巻市の日和幼稚園の送迎バスが津波に巻き込まれ、4~6歳の園児5人が亡くなった事故で、高台にある幼稚園から地震直後、海沿いにバスを走らせた対応などに問題があったとして、遺族が近く、園に損害賠償を求める訴訟を起こすことが5日、分かった。 震災の犠牲者の遺族が、管理責任をめぐって訴訟を起こすのは初めてとみられる。 遺族の調査や、園の説明によると、送迎バスは地震発生から10~15分後、園児12人を乗せて海に近い南浜町方面に向けて出発。7人を降ろして園に引き返す途中、津波に巻き込まれた。 遺族側は(1)大津波警報が発表されていたのに園で待機しなかった(2)バスが停車した小学校で園職員がバスに追いつきながら、適切な誘導をしなかった―ことなどを問題視している。 園側はこれまでの遺族とのやりとりの中で「南浜町を破壊する
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