ハンバーガー業界で地殻変動とも呼べる動きが出ている。健康志向の高まりや食の安全問題を受け、価格が高くてもより質の高いチェーンの商品を選ぶ消費者が増加している。最大手の日本マクドナルドが業績不振にあえぐ中で、かねてから商品の質で勝負する「モスバーガー」を運営するモスフードサービスの平成27年4~9月期業績は営業利益が前年同期比2.5倍の16億6700万円とV字回復するなど快進撃を続けている。ハンバーガー業界の巨人、マックが迷走を続ける中、米国で人気の新興勢力の参入も相次いでおり、市場の勢力図が今後、塗り変わる可能性もある。 「消費者の食のスタイルが変化している」 ある証券アナリストは業績の二極化が鮮明になる国内ハンバーガー業界についてこう分析する。かつて低価格を武器に外食市場を席巻し“デフレの申し子”とデフレ時代に勝ち組の名をほしいままにしたマックが不振にあえいでいるのに対し、“食の安全
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