茨城県中部でひそかに愛されている「納豆かつ」。 納豆をとんかつの上にかけたり、中に入れたりするセンセーショナルなメニューだ。40年以上前にはじまり、現在はとんかつ店を中心に10以上のお店で提供されている。 そして、これを1977年に作った元祖が、那珂市(なかし)郊外にある「ダイニングまつば」だ。 茨城には、納豆に切干大根を入れる「そぼろ大根」や、納豆を乾燥させて食べる「干し納豆」など、「納豆」をアレンジして食べる習慣が昔からある。 しかし、納豆とカツの組み合わせはかなり意外ではないだろうか。 日本テレビ系番組「秘密のケンミンSHOW」のリサーチャーだった筆者は、その影響でローカルフードには目がない。異彩を放つ納豆かつがどう生まれたのか、この目で確かめたい。常磐線で北へ向かった。 納豆カラーの看板の先へ 最寄りは水郡線・上菅谷駅。1時間に1本ほどしか電車が来ないローカル駅だ。水戸駅から16分