立てこもりがあった容疑者宅の周辺を調べる捜査員ら。家の前には大人用おむつが散乱していた=埼玉県ふじみ野市で2022年1月28日午前8時57分、梅村直承撮影 埼玉県ふじみ野市の民家に住民が立てこもり、人質の医師が死亡した事件は医療関係者に衝撃を与えた。殺人未遂容疑で逮捕された渡辺宏容疑者(66)の母親が死亡したことがきっかけとみられるものの、容疑者と医師の間に何があったのか。容疑者の母親がかつて10年以上通っていた、ある病院関係者が毎日新聞の取材に応じ、渡辺容疑者が医師の判断や治療方針を巡ってトラブルを繰り返していたことを明かした。【春増翔太】 【見取り図】警官突入、室内には倒れた2人と散弾銃 事件は、渡辺容疑者が27日夜から医師の鈴木純一さん(44)を人質にして自宅に立てこもった。埼玉県警が約11時間後に家に突入したものの、鈴木さんは散弾銃で胸の辺りを撃たれており、搬送先の病院で死亡が確認