カフェから始まるローマの平日 一年のうち晴れの日が280日という陽気な地中海気候のローマですが、冬が近づくにつれ曇り空で底冷えする日が増えます。職場はムッソリーニ時代に植民地を管轄する省庁が入居していただけあって、石造りの重厚な建物で一層寒々しい雰囲気が漂います。 国連はニューヨークに本部を置く事務局を筆頭に傘下に様々な専門機関やプログラムと呼ばれる個別運営機関があるのですが、本部はジュネーブ、ウィーン、ナイロビなど世界各地に分散されています。ローマには国連食糧農業機関(FAO)のほか日本でもよく名の知れた世界食糧計画(WFP)と国連農業開発基金(IFAD)の3つの食糧関係機関が本部をおいています。国際機関といえども南イタリアにあるので現地の文化がじっくり浸透して、職員の朝は一杯のカフェから始まります。8時半始業ですが、職場近くのカフェは立ち飲み客で朝早くからにぎわっています。 「イタリア