はじめに Fisher(フィッシャー)の正確検定(Fisher's exact test)は,分割表(クロス集計表)の各行(各列)が独立かどうかを調べる方法です。直接確率法とも呼ばれます。 この方法はFisherが1935年に著した The Design of Experiments という本の序章の次の第2章の最初に出てくる有名な lady tasting tea の問題を解くために使われています。Fisherの帰無仮説の考え方を最初に説明したものとしても有名です。 2×2分割表の検定 2008年12月8日のニュースによれば,麻生内閣の支持率が前回と比べて半減しました。ネットで調べられる限りの結果を私のブログに載せました。これを見ると,20.9%から25.5%と,かなりばらつきがあります。このばらつきは偶然と考えていいでしょうか。 回答数のわかっている調査について,人数に直すと,次のよう