北原 保雄『問題な日本語その3 』(大修館書店刊) 「さくさく」は、霜柱を踏んだり、ウエハースを食べたり、かき氷を崩したりするときの擬音語から擬態語に転じたものでしょう。あるかなきかの堅さでほんの小さな抵抗を感じさせるものを、圧倒的な力で崩していく感覚です。軟らかすぎるプリンは「サクッと」行きませんし、草加せんべいも堅すぎます。 こういった感覚が多くの人に共有できたので、「さくさく」「さくっと」の擬態語用法が広がったと考えられます。(p.17) 『明鏡国語辞典』の編集チームによるシリーズ3作目。多くの人が知らず知らずのうちに誤用している“問題な”日本語の事例を1つずつ取り上げ、次のような項目に沿って解説する。 なぜ誤って使われるようになったのかの原因 その言葉の成り立ちや本来の意味の解説 正しい使い方と事例の紹介 今後の使われ方の展望や予測 例えば、次のような言葉が取り上げられている。 逆
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