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漢語に関するtinkojiのブックマーク (2)

  • 中島敦 李陵

    漢(かん)の武帝(ぶてい)の天漢(てんかん)二年秋九月、騎都尉(きとい)・李陵(りりょう)は歩卒五千を率い、辺塞遮虜(へんさいしゃりょしょう)を発して北へ向かった。阿爾泰(アルタイ)山脈の東南端が戈壁沙漠(ゴビさばく)に没せんとする辺の磽(こうかく)たる丘陵地帯を縫って北行すること三十日。朔風(さくふう)は戎衣(じゅうい)を吹いて寒く、いかにも万里孤軍来たるの感が深い。漠北(ばくほく)・浚稽山(しゅんけいざん)の麓(ふもと)に至って軍はようやく止営した。すでに敵匈奴(きょうど)の勢力圏に深く進み入っているのである。秋とはいっても北地のこととて、苜蓿(うまごやし)も枯れ、楡(にれ)や柳(かわやなぎ)の葉ももはや落ちつくしている。木の葉どころか、木そのものさえ(宿営地の近傍(きんぼう)を除いては)、容易に見つからないほどの、ただ砂と岩と磧(かわら)と、水のない河床との荒涼たる風景であった。極目

    tinkoji
    tinkoji 2009/03/29
    美しいですね。うっとりしますね。漢語的リズムの美しさの極致ですよ。
  • プライドの高そうな表現 - 蟹亭奇譚

    「すべからく」の用法が正しいか間違っているかに関係なく、文章や発言の中に「すべからく」の言葉を使う人はプライドが高いのではないか? または、自分の教養の高さをひけらかしたいか、語彙の多さを見せつけたいか、見栄を張りたいか、背伸びした表現を使いたいか、のいずれかだろうと思われる。 「すべからく」のこと、その4 - takoponsの意味 僕もプライドが低いわけではないので、見栄を張ったり背伸びをしたりすることが多いのだけれども、こういった決まり文句(というか常套句)は常々気になっている。 彼の行方は杳として知れない。 「はっきりわからない」ではだめなのか。 寡聞にして知らない。 辞書には「見聞の狭いこと。主に謙遜の意で用いる。」とあるが、ちっとも謙遜になっていない例である。 蓋し名言である。 来の語義を失い、もはや「名言」にかかる枕詞と化しているようである。 これらの月並みな表現は須く濫用

    プライドの高そうな表現 - 蟹亭奇譚
    tinkoji
    tinkoji 2009/03/29
    漢文的素養の無い人が使うと変だけど、中島敦や柴田錬三郎の小説に使われているのを読むと鳥肌が立つほどかっこいいですよ。本当はすごく良いものなのですよ。キシリア様にきっと伝えてください。きっとですよ。
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