構文派とパラリー派の狭間で私の選択 前にも書きましたが、私は受験英語における「構文派」と「パラリー派」という対立軸そのものがおかしいと考えています。日本人が母語である日本語とは体系を著しく異にする英語で文章を読もうとする場合、語順を中心とした文法知識への習熟は不可欠です。このため、私の授業でも「読解文法」と称して文文法の知識の学習から読解の授業を始めます。その上で、パラグラフの仕組みにも習熟させ、スキャニング、スキミング、要約の3つのスキルを身につけるところまでを前期授業の目標としています*1。 読解文法の指導 読解文法は、名詞と動詞の2つの品詞が織りなす基本語順から入ります。動詞を軸に左側に名詞、右側にも名詞を配した語順が英語の基本であることに気づかせます。そして対応する日本語と並べて示し、日英語の語順の違いを意識させます。このあたりは、ある程度英語ができる生徒には当たり前すぎることかも