土曜日の午後、二つの対談イベントを「はしご」してきました。期せずしてとても対照的な対談でした。 一つは、ピーター・バラカン氏と佐々木俊尚氏の対談です。池袋の東京芸術劇場で開催されている『Moving Distance:2579枚の写真と11通の手紙』というジャンル横断的芸術イベントの一つとして行われたトーク・セッションで、お題は「メディアの行方」。 展示スペースの一部を使ったこぢんまりとした会場で、しかもたった一時間でグローバル化するメディアを論じるのは難しいと思うんですけど、結果としてとても刺激的な対談でした。ピーター・バラカン氏との対談ということで、佐々木俊尚氏が冒頭で様々なメディアの中でも特に「音楽」、とりわけ音楽の聴かれ方について話したい、とテーマを明示したのがとてもよかったと思います。 私も通訳学校などで公開講座やセミナーの講師を仰せつかることがありますが、最初に、今日は何につい